米国宇宙財団とは
米国宇宙財団は、1983年に設立された米国の非営利団体であり、宇宙に関する啓蒙活動、情報や教育プログラム、主な業界イベントを通じて世界的な宇宙産業のあらゆる 分野を支援しています。本組織は、宇宙分野で働く人々と宇宙や宇宙技術に触発された企業などとのコラボレーションを推進しています。本組織のメンバーには、NASA、 Boeing、SpaceXといった国際的に有名な企業や研究機関が含まれています。
米国宇宙財団の「Certified Space Technology Program」とは
米国宇宙財団の「Certified Space Technology Program」は、日常生活における宇宙技術の重要性と有用性に焦点を当てることを目的とした認定プログラムです。本プログラ ムでは、本来宇宙用に発明されたあるいは使用されていた技術を、日常生活向けに使用または応用した製品やサービスが認定されます。
認定は以下に基づいて行われます
企業が本プログラムの認定を受けるには、厳格な申請プロセスを経たうえで、当該の技術、製品、またはサービスが宇宙または宇宙に関連した技術に由来していることを 示す基準を満たしていることを証明しなければなりません。このような手順を経て初めて、宇宙財団による認定を受け、Certified Space Technologyマークを使用するライセ ンスが付与されます。このマークにより、当該製品が宇宙または宇宙関連技術に基づいていることを顧客が認識できるようになります。
認証の基準
申請書を提出する前に、企業はまず、その製品が、本来宇宙または宇宙に関連して使用するために開発された技術を直接的に使用していることを証明する必要があります。
この最初の試験に合格すると、正式な申請書が提出されます。申請書はSpace Technology Certificationのスタッフと外部の専門家による確認を受け、製品とその基とな る技術の詳細な審査が実施されます。この審査においては、次の具体的な質問に答える必要があります。
A) 当該の技術が宇宙や宇宙関連で使用されたことを証明する情報やデータは何か?
B) 使用された技術はNASAに由来したものか?当該の技術がNASAによって発明されNASAが所有していることを証明する特許や技術文書は何か?
C) 使用された技術は、国際宇宙ステーション、または学術的もしくは商業的な宇宙プログラムといった他の宇宙研究プログラムに由来したものか?この技術に関 連する特許や技術文書は何か?
審査において、米国宇宙財団のスタッフと外部の専門家は、NASAや国際宇宙ステーション国立研究所、Center for the Advancement of Science in Space, Inc.、米国特許商 標庁のWebサイトといった定評のある情報源を用いて調査、分析を実施します。また、学術論文、科学論文、および宇宙産業に関する論文、ジャーナル、Webサイト、 その他の関連リソースの確認も行います。
審査と確認が終了すると、米国宇宙財団のスタッフおよび外部専門家は、申請の合否について勧告し、その技術がSpace Technology Certificationの要件を満たしている かどうかを総括します。
その後勧告は、最終決定のために米国宇宙財団の事業部長の手に委ねられます
申請プロセスにおけるすべての要件を満たしていれば、米国宇宙財団は申請者にCertified Space Technologyマークの使用を許可するライセンス契約を締結します。また Certified Space Technologyマークを更新する際の各プロセスでは、最初に認定された技術が認定パートナーの製品やサービスで引き続き使用されていることを確認する 必要があります。
米国宇宙財団の詳細情報については、 https://www.spacefoundation.org/をご覧ください。